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スカウトメールの例文をご紹介!件名の決め方のコツや効果的に使う方法も解説

作成者: スタンバイ制作チーム|2023/43/02

1.スカウトメールとは

スカウトメールとは、企業側が声をかけたい求職者を選定し、直接メッセージを送ることで求職者からの応募を促進するメールのことです。

従来の採用が企業が求人媒体で募集を出し求職者からの応募を待つ、 「待ちの手法」であるのに対し、スカウトメールを使った採用は「攻めの手法」といえます。 ただ応募を待つよりも、自社にあった優秀な人材を確保につながる点がメリットです。

スカウトメールは、以下のような流れで送付します。

  1. 求人サイトに登録している求職者のデータベースから、企業側が求める人材を検索する
  2. ターゲット人材に該当する求職者に向けて企業側がスカウトメールを送信する
  3. メッセージなどでターゲット人材とやり取りを行い、応募につながる行動を促す

ターゲット人材から返信がきたら、メッセージのやり取りを通じてカジュアル面談や選考などを提案し、同意を得られた場合、採用プロセスに入ります。

1-1.スカウトメールが注目される理由

スカウトメールが注目されるのは、従来の待ちの採用手法だけでは求める人材の確保が困難になりつつあるためです。

求人媒体に求人を掲載して応募を待つだけでなく、企業側が求めている人材に対してスカウトメールを送付しアプローチする攻めの採用手法は、これからますます重要視されていくと考えられます。

たとえば、有効求人倍率が上昇し採用の難易度が高まっている状況では、自社が求める人材を確保するために、企業側が求める人材に直接コンタクトを取っていく必要があります。攻めの採用を行うことで、求人を発見してもらう、情報を届けることができるというスタートラインに立つことができるでしょう。

1-2.スカウトメールをおすすめするケース

スカウトメールの活用は、以下のようなケースに該当する場合に活用されることを特におすすめします。

  • 専門職の募集
  • 認知度が低い職種の募集
  • 経験者の募集
  • 急を要する採用

医療職やIT職などの専門職は、求人の数に対する人数が少なく、新卒・中途採用にかかわらず、採用難度が高いといえます。そのため、スカウトメールを活用することで、人材の確保につながりやすくなります。

認知度が低い職種も、スカウトメールが効果を発揮しやすいケースの一つです。求職者は自分が知っている職種名で求人情報を検索するため、認知度が低い職種は検索されにくく、露出が少なくなります。

また、求職者のデータベースを検索する際、「経験職種」の項目で検索することで経験者を抽出し、アプローチできるため効率的です。

そのほか、急を要する採用でも、スカウトメールを利用することをおすすめします。求人媒体に求人を掲載し応募がくるまで待つ猶予がない場合は、スカウトメールで直接求職者にアプローチしましょう。

2.スカウトメールの例文【営業職(未経験OK)の募集の場合】

ここからは、スカウトメールの例文について、「悪い例」と「改善例」、また改善ポイントをご紹介します。はじめにご紹介するのは、営業職(未経験OK)を募集する場合の例文です。

2-1.悪い例

営業職(未経験OK)の募集する場合に送付する、スカウトメールの悪い例は以下をご参照ください。

件名:【急募!未経験者大歓迎】研修制度が充実した弊社で営業職として活躍してみませんか

 

はじめまして。〇〇株式会社の採用担当の△△です。

 

弊社は〇〇を取り扱う、創業1960年の会社です。〇〇業界のリーディングカンパニーとして、業界を牽引してきました。〇期連続で増収増益を続けており、新規事業の立ち上げを行うなど経営状況は順調に推移しています。そこで事業拡大に伴い、営業職を増員します。

 

充実した研修制度により、未経験からでも弊社の営業を担うために必要な知識やノウハウを身に付けられ、早期のキャリアアップや昇給も可能です。

 

いかがでしょうか。よろしければ、ぜひご応募ください。

2-2.改善例

営業職(未経験OK)を募集する場合の、スカウトメールの悪い例を改善したものが、以下の内容です。

件名:【〇〇のご経験をお持ちの〇〇様への特別なご案内】弊社のトップセールスが講師を務める、充実した研修制度で営業ノウハウを学べます


はじめまして。〇〇株式会社の採用担当の△△と申します。


〇〇様のプロフィールを拝見し、入社後すぐに店長に抜擢されていることから、弊社の営業職としてご活躍いただける可能性を感じ、ご連絡いたしました。


弊社には、トップセールスが講師を務める、充実した研修制度があります。これまで営業未経験で入社した〇名が、当該研修制度で営業ノウハウを習得し、全員が入社3ヵ月までに成果を出しています。


未経験の方は月給22万円からスタートしますが、年に2回の昇給制度があるため、成果に応じて早期に昇給することが可能です。実際に、過去に営業職として入社した未経験者〇名は全員、入社後半年で月給が2万5,000円昇給しています。


もし、〇〇様が具体的な業務内容・会社の詳細についてお知りになりたい場合は、求人票と弊社ホームページをご覧ください。


※企業サイトのURLリンクをつける


ぜひ直接お会いし、お話しできればと思っています。お返事をいただければ、次のメッセージでカジュアル面談の日程調整のご案内をお送りいたします。

 

また、すぐに選考に進みたいというご要望がありましたら、その旨をご遠慮なくお伝えください。スケジュール調整はもちろん、オンライン面談やお電話での面談など、柔軟に対応いたします。

 

〇〇様からのお返事を心よりお待ちしております。

 

「悪い例」では、件名に「急募」と入っています。詳しくは後述しますが、これはネガティブワードと呼ばれるもので、求職者の印象を悪くする可能性があるため注意しなければなりません。

会社側の都合をあらわす言葉であることにくわえ、「離職率が高い企業かもしれない」と思われるリスクがあります。また、どの企業でも送れる件名になっているため、開封される確率は低いでしょう。

改善例では求職者の名前を盛り込み、自分のためだけに送られたメールであるという特別感を得られる件名に変更しています。

改善前の冒頭の文面は会社の説明に終始しており、求職者が途中でスカウトメールを読む気を失う可能性があります。一方、改善後は求職者のプロフィールを読み込み、そのうえで過去の実績を評価していることがうかがえる文面です。改善後のスカウトメールは、求職者が特別感を得られる内容になっています。

自社のアピール内容に関しては、改善前は「充実した研修制度」の詳細がわからず、曖昧です。しかし、改善後は研修制度や昇給制度の具体的な内容を把握することが可能です。

また、スカウトメールを読んだ後、改善前のものではすぐに応募を促していますが、改善後は求職者の要望に応じてカジュアル面談をはじめとした複数の提案をしています。

3.スカウトメールの例文【新規事業企画職募集の場合】

次に、新規事業企画職を募集する際に送付する、スカウトメールの文例を確認していきましょう。

3-1.悪い例

新規事業企画職を募集する場合に送る、スカウトメールの悪い例は以下のとおりです。

件名:【残業少なめ】新規事業の立ち上げに力を貸していただけませんか?


本文:〇〇様


はじめまして。株式会社〇〇の採用担当です。


弊社は創業以来、〇〇事業を展開し、〇〇を始めとした多数の商品や幅広いサービスを取り扱っている会社です。今回、新規事業の拡大に伴い、新規事業企画職を募集します。


〇〇業界でのご経験をお持ちの方はもちろん、充実した研修制度で未経験の方もご活躍できます。弊社は残業が少なめで、働きやすい職場環境です。いかがでしょうか。弊社の募集にご興味をお持ちいただけましたら、ぜひご応募ください。

3-2.改善例

新規事業企画職を募集する場合の、スカウトメールの改善例は以下のとおりです。

件名:【〇〇経験をお持ちの〇〇様への特別オファー】〇〇様のご経験をいかし新規事業企画職としてのキャリアを身につけませんか


本文:〇〇様


はじめまして。〇〇株式会社のマネージャーの〇〇と申します。


〇〇の分野でご活躍されてきた〇〇様に、ぜひ弊社でその能力を活かしていただけないかと考え、ご連絡を差し上げました。具体的には、弊社の新規事業企画職としての役割を期待しております。さらに、〇〇様のご希望や実績に応じ、入社後半年以降はマネージャーへの転向も可能です。


具体的な業務内容・会社の詳細について興味を持っていただけた場合は、弊社ホームページをご覧ください。


※企業サイトのURLリンクをつける


まずは〇〇様にお会いし、ざっくばらんにお話できればと思っております。〇〇さんにお会いできることを楽しみにしています。

 

先ほどの例と同じように、悪い例ではスカウトメールの件名に特別感がなく、どの企業からでも送ることが可能な内容になっているのが特徴です。また、本文の書き出しは会社説明が中心で、経験者と未経験者の両方に宛てて書いている内容であるため、一斉送信している印象が拭えません。

それに対して、改善後の件名は、なぜ自分に送られてきたのかを感じ取ることが可能です。「新規事業企画職」と職種名を明記している点もポイントです。

改善前は、「残業少なめ」「働きやすい職場」と会社の魅力をアピールしているものの、抽象的で、残業が少ない理由や働きやすい理由がはっきりとわかりません。

改善後のスカウトメールは、キャリアの道筋を示すことで、入社後をイメージしやすい内容になっている点が特徴です。

また、改善後の例では、スカウトメールを読んだ求職者が気負わずに次のアクションを取れるように工夫しています。

4.【職種別】スカウトメールの例文

ここでは、スカウトメールの例文を、以下の職種別にご紹介します。

  • 営業職(経験者)
  • ITエンジニア職
  • 管理職
  • バックオフィス系職種(経理)

実際にスカウトメールを書く際に、参考にしてください。

4-1.営業職(経験者)

営業職(経験者)を募集する際のスカウトメールの例文は、以下をご参照ください。

件名 【月収40万円超え!】新規開拓ナシ・成約率70%超えの営業職募集


本文:〇〇様


はじめまして。株式会社〇〇の採用担当マネージャーの△△と申します。


〇〇様のご経歴を拝見し、7年間の営業の実績から、弊社の営業職としてご活躍いただけると考え、お声がけをいたしました。ぜひとも〇〇様の能力を私どもの職場で存分に活かしていただけないでしょうか。


弊社で働く魅力の一部をご紹介させてください。


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〇ノルマなし、新規開拓なし!


ルート営業の仕事です。弊社は、ものづくりの現場で必ず使う機材や素材を取り扱っております。ルートセールスとして安定したニーズがあるため、基本的に既存のお客様へ電話連絡をしてからの訪問となります。


〇歩合給あり!平均月収は40万超え


弊社は歩合給制度があるため、成果に応じて収入UPも可能です。営業経験がある〇〇様の場合、月給は30万円からのスタートになります。弊社の営業職の平均月収は40万円を超えています。


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いかがでしょうか?一度、〇〇様と15分程度のカジュアル面談でお話しできればと思います。面談方法はご希望がありましたらお電話やオンラインなど、ご希望に応じて柔軟に対応することが可能です。まずは〇〇様からの返事をお待ちしております。

4-2.ITエンジニア職

次に、ITエンジニアを募集する際のスカウトメールの例文をご紹介します。

件名:【限定オファー:エンジニア職】〇〇様のプロフィールを拝見しました

 

本文:はじめまして、〇〇株式会社の採用担当〇〇と申します。


〇〇様のプロフィールを拝見し、〇〇などさまざまな開発経験をお持ちのことに非常に興味を持ち、お声がけをいたしました。


クライアントと直接ディスカッションする最上流からの参画や、新たな技術やサービスの提案など、最先端の案件でのご活躍を期待しています。


さらなるスキルアップを実現いただけるように、教育制度も充実しております。次のような報酬や制度も、現職のエンジニアから評価されている点です。


  • 平均月収〇万円
  • 平均残業時間〇時間以下
  • 年間休日〇日以上


【開発言語】
Java/C#.net,/Ruby/VB.net/C++/PHP/VBA/Perl/biz browserなど


【データベース】
SQLServer/DB2/ MySQL/Oracle/SQLite


開発環境や担当工程の詳細など、気になる点もあるかもしれません。すでにレジュメは拝見しておりますので、まずは一度カジュアルにお話できませんか?〇〇様からのお返事をお待ちしております。

4-3.管理職

管理職を募集する際のスカウトメールの例文をご紹介します。

件名:【〇〇様】世界有数メーカーの国内営業部の部長職を募集しています


本文:〇〇様


はじめまして。株式会社〇〇で採用担当している〇〇と申します。


80名規模の部署のマネジメント経験をお持ちの〇〇様に、ぜひ弊社の国内営業部の部長職をお任せしたいと考え、ご連絡いたしました。


部署の組織体制の構築や予算組みなど、全体の裁量権を持って、ここ〇年は毎年増益〇%を記録している国内営業部をマネジメントしていただきたいと考えております。


少しでもご興味を持っていただけましたら、カジュアル面談にてお会いできないでしょうか。〇〇様からのご返信、心よりお待ちしております。ご検討の程、よろしくお願い申し上げます。

4-4.バックオフィス系職種(経理)

経理職のスカウトメールの例文は、以下をご参照ください。

件名:【限定のご案内:経理職】〇〇様のプロフィールを拝見しました


本文:〇〇様


はじめまして。株式会社〇〇の人事担当〇〇と申します。

〇〇様のご経歴を拝見し、弊社の経理担当者としてご活躍いただければと思い、ご連絡をいたしました。


弊社は革新的な技術を用いた商品を提供する、自動車部品メーカーです。〇〇グループ30社を超える本社経理機能として、経理・税務・財務・資本戦略の立案・実行、事業グループと連携したM&Aなどの競争力強化につながる業務に従事いただきたいと考えています。


〇〇様がこれまで歩んできたキャリアや習得されてきた知識やスキルを、そのまま活かしていただける職場であると思います。さらに、より広範な職務を担当していただくため、〇〇様のキャリアアップの実現も可能です。


メールだけでは伝わらないこともございますので、まずはフランクな情報交換の場を設け、〇〇様のキャリアビジョンや弊社の目指していることなどをお話しできたらと思います。


少しでも弊社にご興味をお持ちいただけましたら、ご返信をいただけますと幸いです。

ご連絡を心よりお待ちしております。何卒、よろしくお願いいたします。

5.スカウトメールを作成する際のポイント

ここからは、スカウトメールを作成する際のポイントを、「事前準備」「件名」「文面」の項目別に解説します。

5-1.事前準備

事前準備でのポイントは、次の2点です。

  • 転職の温度感を正しく認識する
  • 経験者以外でも訴求できることを理解する

それぞれ確認していきましょう。

5-1-1.転職の温度感を正しく認識する

求職サイトに登録している登録者は「今すぐ転職したい」という方ばかりではありません。「良さそうな企業があれば転職を検討しようかな」と考える、いわゆる転職潜在層に該当する求職者も多いことを認識することが大切です。

そのため、スカウトメールを送付した後にすぐに選考を案内するのが適切か、よく見極める必要があります。ターゲットとする求職者の転職に対する温度感を考慮し、お互いの情報交換の場をカジュアル面談という形で設けるのがおすすめな場合もあります。

5-1-2.経験者以外でも訴求できることを理解する

スカウトメールは、検索条件を工夫すれば、未経験者への訴求に使うことが可能です。とくに就職経験のない学生や転職経験の少ない若手人材は、自分がどのような仕事に適性があるのか、十分に理解していない可能性が高いです。

そのため、たとえば経験よりもコミュニケーション力を重視する、未経験ITエンジニアの募集では、「接客業の経験あり。技術が身につく異業種への転職希望者」と検索条件を設定します。

スカウトメールの送付先を決める際、経験者であることを検索条件に設定し、該当者を抽出するのはよく使われる手法の1つです。しかし、スカウトメールは、使い方次第では未経験者採用でもその効果を発揮します。

5-2.件名

スカウトメールに限らず、ビジネスメールの件名は、確実に読んでもらうために工夫を凝らす必要があります。開封されるかどうかは、その件名に左右されるためです。スカウトメールの件名を決める際のポイントを解説します。

5-2-1.開封されやすい件名にする

スカウトメールは、開封されやすい件名にすることが重要です。大量に送られてくるメールのなかで存在感を発揮し思わず開封するように促すには、わかりやすいこと、また特別感が伝わる件名にする必要があります。たとえば、以下のような件名がおすすめです。

【特別なご案内|自社名】(求職者名)様のご経験が弊社の〇〇部署(もしくはポジション)マッチすると考えご連絡いたしました

 

この件名は、求職者に対して次のことを伝えられます。

  • 特別な案内であり、一斉メールではないこと
  • 求職者の経験を確認したうえで連絡していること
  • 求職者が入社した後のポジションや部署まで想定し、活躍を期待していること

登録した内容を確認したうえでスカウトメールを送付してくれているのがわかると、嬉しい気持ちになるだけでなく、「返信して話を聞いてみよう」と前向きな気持ちになる方が多いようです。

また、「(求職者者)様のプロフィールを拝見してお声がけしました」という件名も、開封に導きやすい特徴を持っています。この件名を見た求職者の多くは、自分のプロフィールがどのように評価されているのか気になり、思わず開封してしまうと考えられるためです。

5-3.文面

スカウトメールの文面作成のポイントは、主に以下の5点です。

  • 冒頭は、会社紹介からではなくスカウト理由にする
  • 会社紹介は端的にわかりやすく記載する
  • 求職者の名前は積極的に盛り込むとよい
  • ネガティブワードは入れない
  • 求職者が取りやすい次回アクションを設定する

順番にみていきましょう。

 

5-3-1.冒頭は、会社紹介からではなくスカウト理由にする

スカウトメールの冒頭は、会社紹介からではなくスカウト理由にしましょう。自社に興味を持ってもらうために、会社紹介から書き始めてしまうケースが散見されます。

しかし、自社が競合他社より優れているポイントや、市場での優位性などを羅列するよりも、求職者にオファーした理由を具体的に示し特別感を演出するほうが効果的です。

求職者がもっとも関心を持つのは、「自分に何かをもたらしてくれる会社か」、あるいは「自分が活躍できそうな会社か」という点です。そのため、会社のアピールポイントを一方的に語り始めるスカウトメールは、敬遠される可能性が高いと考えられます。

 

5-3-2.会社紹介は端的にわかりやすく記載する

前述の内容ともつながりますが、会社紹介は端的にわかりやすく記載するのがポイントです。突然のスカウトメールで、会社の売上高や歴史を長々と記載すると、途中で読む気を失わせてしまう可能性があります。

求人に興味を抱けば、おのずと会社情報を調べる気になることが多いはずです。そのため、会社紹介はコンパクトな内容にとどめて、公式ホームページのURLを記載しましょう。

また、求職者目線で自社の魅力を紹介することが大切です。「給与や賞与」「残業時間」「年間休日数」「人間関係や社内の雰囲気」などのうち、求職者に響きそうな内容に絞って伝えます。

自社の魅力を絞り込む際には、今回の求人と同じ部署や近い立場で働く従業員に志望理由や転職理由、現在の仕事のやりがいなどを聞き、スカウトメールに反映することもおすすめです。

 

5-3-3.求職者の名前は積極的に盛り込むとよい

スカウトメールに求職者の名前が記載されていることで、一斉送信ではないことが伝わり、特別感を得られるメールになります。可能な場合はなるべく、スカウトメールに求職者の名前を件名や文面に入れましょう。

求職者の名前ではなく「あなたのご経験を~」などと書くと、一斉送信のメールと受け取られるリスクが高まります。

 

5-3-4.ネガティブワードは入れない

スカウトメールには、以下のようなネガティブワードを入れないようにしましょう。

  • 急募
  • 大量採用
  • 「早期キャリアアップ」「風通しがよい職場」などのビックワード

「急募」「大量採用」などは、いずれも会社側の都合をあらわすワードです。これらのワードを使うことで、実際には採用の理由が事業の拡大や良い人材の確保であっても、「人気がないのではないか」「離職率が高いのではないか」と捉えられる可能性があります。

「早期キャリアアップ」「風通しがよい」などのビッグワードは、どの会社にもあてはまる言葉です。なぜ早期にキャリアアップすることが可能なのか、なぜ風通しがよいのかといった裏付けとセットで伝えないと、求職者に不信感を与える場合があります。

 

5-3-5.求職者が承諾しやすい次の選考ステップを提示する

スカウトメールを送付した求職者に求める次のアクションは、求職者の負担にならない、簡単なものを設定しましょう。

いきなり職経歴書の送付や選考への参加を促しても、求職者の同意を得られない可能性があるため、まずはざっくばらんなカジュアル面談への誘導などが効果的です。

6.スカウトメールは相手の心に響くよう特別感のある件名、文面を意識して作成しよう

スカウトメールを使った採用は「攻めの手法」であり、ただ応募を待つよりも、自社にあった優秀な人材の確保につながると考えられます。

スカウトメールは、開封されやすい件名にする、冒頭は会社紹介ではなくスカウト理由にする、ネガティブワードを入れないといった点をおさえて作成することをおすすめします。

本記事でご紹介したスカウトメールの例文や作成する際のポイントを参考に、相手の心に響く、特別感のあるスカウトメールを作成してください。