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採用サイトの制作方法とは?メリットや制作のステップをご紹介

作成者: スタンバイ制作チーム|2022/06/10

1.採用サイトを制作するメリットとは

採用サイトとは、求職者に向けて求人募集のための情報を発信する専用サイトのことです。求職者のニーズに合う情報に特化した採用サイトを制作することで、積極的に求職者へのアピールを行うことができます。

求人広告への掲載費など採用コストを削減し、自社のブランドイメージを高めることも可能です。ここでは、採用サイトを制作する目的やメリットをご紹介します。

1-1.認知度を高めて応募を増やす

採用サイトの制作には、会社の魅力を伝えて認知度を高め、応募者を増やすというメリットがあります。企業の公式サイトは顧客や取引先に向けた情報も掲載されているため採用情報を見つけにくく、堅いイメージを与えて企業を身近に感じてもらえないような側面があります。

採用サイトであれば、採用情報に特化したデザインと内容で求職者が訪れやすくすることができ、認知度を高めて応募を増やす効果が期待できるでしょう。求職者は採用サイトを通じて直接応募できるため、サイト内で効率的な母集団形成ができます。

1-2.事業内容の理解を深める

採用サイトには、求人広告のような掲載する情報の制限がありません。そのため、自社の魅力を存分に伝えられる点がメリットです。画像や動画を活用し、職場環境や仕事をしている様子、先輩社員の声などを自由に掲載し、自社を最大限にアピールできます

応募者は事業内容の理解を深められるため、ミスマッチが起こるリスクを減らすことが可能です。内定辞退や早期離職者を減らすこともできるでしょう。

1-3.自社のブランドイメージを高める

採用サイトの制作には、自社のブランドイメージを高めるというメリットもあります。ブランドイメージの向上により、自社が求める人材から「この会社で働いてみたい」と感じてもらうことができます。

また、近年の人材不足による採用競争の激化で、企業は積極的に他社との差別化を図らなければなりません。自社のブランディングは、そのためにも必要な手段の一つです。

1-4.採用コストを軽減する

採用サイトの制作は、求人広告への掲載費など採用活動のコストを削減できることもメリットです。ミスマッチの応募が増えたり内定辞退が多かったりすると、採用活動ではさらに多くのコストがかかります。

採用サイトであれば、自社の理念や企業風土、仕事内容などを詳しく掲載でき、ミスマッチを防いで入社意欲の高い求職者からの応募を増やすことが可能です。採用活動を効率化し、よりコストを削減することができます。

採用サイトで応募を増やすためには、ポジティブな内容だけでなく、自社が抱える課題なども隠さずオープンにするとよいでしょう。マイナスともなり得る情報を見たうえで応募する求職者は入社への熱意が高いと考えられ、マッチ度は高いと判断できます。

 

 

2.採用サイトを制作する方法

採用サイトを制作する方法には、自社で制作する方法と制作会社へ依頼する方法の2通りがあります。コストを抑えたい場合は自社で制作し、クオリティを重視したい場合は制作会社に依頼するのがよいでしょう。

予算は少ないが自社に制作できるリソースがない場合、フリーランスに依頼するという方法もあります。

採用サイトを制作する3つの方法について、みていきましょう。

2-1.【コストを抑える】自社で制作

採用サイトはツールの利用により、自社で制作することも可能です。

自社で制作する際に使うツールのタイプは、企業で対応できる範囲に応じて以下の3種類があります。

  1. 専門ツールを使って自社で作成するタイプ
  2. サイト制作から運用まで対応するタイプ
  3. 採用管理システム(ATS)で採用管理業務も改善できるタイプ

1は採用ノウハウを備えた専門ツールを使い、自社で簡単に採用サイトの制作ができるサービスです。「CMS」(Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム)などの技術により操作は難しくなく、コストを抑えたサイト作成が可能です。

2はサイトの制作から運用までトータルで対応するサイト作成サービスで、2よりもコストはかかるもののサポートは充実している傾向があります。自社のオリジナル採用サイトを作成でき、検索エンジン最適化による上位表示などの機能もついて便利です。

動画やインタビュー記事などのコンテンツ掲載や、サイト内で履歴書を作成する、連絡手段をメール以外のLINEやSNSに設定するなどの機能を持つサービスもあります。

3は応募から採用までのプロセスを一元管理できる採用管理システム(ATS)です。採用サイトの作成機能も備わり、制作から管理まですべて対応できます。

採用管理システムは集客や求人管理、応募者管理、選考管理など、採用活動の各過程を効率化するための多彩な機能を搭載しており、コスト削減にもつながります。

2-2.【クオリティを重視】制作会社に依頼

「自社に制作できるリソースがない」「プロによるクオリティの高いサイトを作りたい」という場合は、制作会社に外注する方法があります。

ただし、Web制作会社は数多く、選び方には注意が必要です。特に採用サイトの制作実績があるかどうかのチェックは欠かせません。採用サイトは公式サイトとは異なり求職者に特化しており、必要となるノウハウや知識は異なるからです。

制作会社には採用サイトに特化し、採用課題の解決や採用戦略をサポートできる会社もあります。制作の実績数とともに、制作したサイトでどのような成果を上げているかを公表している会社であれば安心です。

2-3.【予算を抑えて外注】フリーランスに依頼

予算は限られているものの社内サイトを制作する人材がいない場合には、フリーランスに依頼するという方法もあります。高い技術を持つフリーランスであれば、制作会社に依頼するより低いコストでクオリティの高い採用サイトを制作することも可能です

ただし、採用サイトを専門で制作しているフリーランスは限られているといえるでしょう。課題を抽出して分析するスキルや、自社の魅力を上手に伝えるノウハウ、求める人材を採用サイトへ呼び込むマーケティング施策などのスキルを望めない場合、効果的な採用サイトを作るのは期待できないかもしれません。

 

 

3.採用サイトを制作する手順

採用サイトを制作する場合、まず自社で制作するか外注するかを決定しましょう。また、制作にあたっては、ターゲットとする人材を明確にすることが必要です。

ターゲットとなる人物像が決まったら、ターゲットの視点に立って知りたい情報は何かを考えます。採用サイトを成功させるためには、サイトデザインの設計も重要です。

採用サイトを制作する手順について、ご紹介します。

3-1.自社で作成するか外注するかを決める

採用サイトの制作を決定したら、予算や社内のスキル、目的を照らし合わせ、自社で作成するか外注するかを決めましょう。自社制作であればどのようなツールにするかを決めなければなりません。ツールもコストや機能に幅があり、目的によって選ぶサービスは異なります。

外注する場合は、自社の目的に合う外注先の選定が必要です。

3-2.採用したい人材を明らかにする

採用サイトを制作する際は、まず初めにどのような人材を獲得したいか、ターゲットを定めることから始めます。最も大きな括りは新卒か中途採用になりますが、さらに職種や経験、学歴、性格など、さまざまな側面から、ターゲットとなる人物像を設定します。

人物像はより詳細であることが大切です。例えば、コミュニケーション力が高い人材を求める場合、さらに具体的に考え、「傾聴力や共感力がある」「自分の考えをうまく表現できる」といった設定にします。

ターゲットが明確であるほど、採用サイトのデザインやコンセプト、コンテンツを決めやすくなるでしょう。

3-3.求職者が知りたい情報を考える

ターゲットが明確になったら、採用サイトでターゲットに何を伝えたいのか、コンセプトを決定します。さらに、ターゲットとなる求職者の視点に立ち、何が知りたいかを考えましょう。

知りたい情報を分析できたら、その情報を伝えるのに最適なコンテンツを決定します。テキストや写真、動画、イラストなど、最も伝わりやすいコンテンツを選ぶことが採用サイトを成功させるポイントです。

3-4.サイトデザインを設計する

コンセプトやコンテンツが決まったら、サイト全体の構造をリスト化したサイトマップを作成しましょう。サイトマップの作成により、サイトの作成がスムーズになります。

サイトマップは、一般的に以下のような構成です。

  • TOPページ
  • 会社紹介
  • 会社理念
  • 代表からのメッセージ
  • 社員紹介
  • 選考基準
  • 待遇・福利厚生
  • 応募方法
  • よくある質問

ページ数が多すぎると見づらいサイトになるため、サイトマップはできるだけシンプルに仕上げましょう。その分、ページごとの情報量を増やすようにします。不要な内容をなくしつつ、求職者が求める情報がしっかり網羅されるようにしなければなりません。

採用サイトのデザインも、目的達成のために欠かせない要素です。基本的にシンプルでわかりやすいデザインを心がけましょう。

制作の際は、競合他社のデザインをチェックしてみるのもおすすめです。

4.採用サイトに掲載する項目

採用サイトに掲載する項目について、一例をご紹介します。求職者が必要としている項目を網羅することが、サイト運営に成功する秘訣です。

項目

内容

募集要項

新卒・中途採用を問わず、すべての採用に必要な項目

(例)

・募集条件

・募集職種

・給与

・福利厚生

・休日

・勤務時間

会社理念・ビジョン

自社の方向性が明確に伝わる理念や、中長期的な会社の目標である理念を記載

選考プロセス

応募から面接、採用に至るまでの選考プロセスを記載

流れがわかるよう、図にして示すのが一般的

代表メッセージ

会社経営のビジョンや採用に対する熱意を求職者に伝える

社員メッセージ

求職者が会社に親近感を持ち、働く姿をイメージできるよう、社員からのメッセージやインタビューを掲載

入社後のキャリアパス

入社後のビジョンを明確にできるようどのようなキャリアを描けるのかがわかるキャリアパスを掲載

研修制度

キャリア形成のために、​​どのような教育を受けられるのかを示す

福利厚生

企業が従業員に向けて行うサービスとして福利厚生が十分整っていることを示す。用意している福利厚生はすべて記載

会社概要

自社の雰囲気と事業内容を知ってもらうために記載。自社の魅力をアピールできる取り組みなどを入れると効果的

差別化のコンテンツ

他社と差別化するため、社員の声や、これまでの実績、オフィス内の様子などを画像や動画で伝える

差別化のコンテンツとしては、ほかに内定者座談会や先輩後輩座談会などもおすすめです。一年後や数年後の自分を想像でき、自分が働くイメージを持つことができます。

 

 

5.採用サイトを上手に運用する3つのポイント

採用サイトを上手に運用するには、押さえておきたいポイントがあります。以下の3点について工夫するとよいでしょう。

  1. 動画の活用
  2. Web説明会の開催
  3. SNSとの連携

動画は多くの情報を伝えられるため、積極的に活用したいコンテンツです。

また、動画を使ったWeb説明会はどこからでも参加できるため、サイトの効果を高めます。さらに、企業のSNSアカウントを採用サイトに埋め込めば、多くの集客が見込めるでしょう。

採用サイトの運用を成功させるポイントを、3つご紹介します。

5-1.動画を活用する  

採用サイトには動画の活用がおすすめです。動画はテキストだけでは伝わりづらい部分をわかりやすく伝えることができるだけでなく、テキストや静止画像と比べて短時間で多くの情報を提供できます

動画は多くの視覚情報とともに、音声により聴覚に訴えられる点も優れています。音声を聞くだけ、映像を見るだけよりも、音声と映像の2つをセットで伝える方が印象に強く残るでしょう。

また、動画はSNSで拡散されやすいという特徴もあります。多数が閲覧して「いいね」を押す、いわゆる「バズる」という現象が起これば、企業の認知度を大いに高めるでしょう。

5-2.Web説明会を開催する

採用サイトでは、動画を使ったWeb説明会を開催することもできます。これまでの会社説明会は求職者が会場まで足を運ばなければならず、時間や居住地の関係で参加できないケースも少なくありませんでした。

Web説明会であれば遠方に住んでいる求職者も交通費や宿泊費、会場へ行く時間などを気にすることなく参加でき、多くの人の参加を期待できます。企業側でも、会場費用や準備などの時間にかける手間を削減できるのがメリットです。

5-3.SNSと連携して集客を増やす

採用サイトは、TwitterやFacebookなどのSNSと連携できるのが大きなメリットです。SNSは誰でも閲覧できる媒体であり、双方向のコミュニケーションができます。上手に活用することで、効率良く母集団を形成できるツールとなるでしょう。

採用サイトをただ運用するだけでは集客が少ない場合でも、企業のSNSアカウントを採用サイトに埋め込む、サイトのコンテンツ追加情報を企業のSNSアカウントで拡散するといった方法により、大幅に集客を増やすことが可能です。

 

 

6.採用サイト制作会社を選ぶコツ

採用サイトを制作会社に依頼する場合、前述したように採用サイトの制作実績があることの確認が必要です。

また、採用課題を見つけて解決できる会社であれば、効果的なサイト制作が期待できるでしょう。制作後に効果検証などのフォローをしてくれることも大切です。

ここでは、採用サイトを制作会社に依頼する際のコツについてお伝えします。

6-1.採用サイトの制作実績がある

制作会社を選ぶ際は、まず採用サイトの制作実績があることを確認しましょう。制作会社はWebサイト制作のプロですが、必ずしも採用サイトが得意とは限りません。採用サイト制作の経験がなければ、サイトの制作により人材獲得の目的を達成することは期待できないでしょう。

また、どのような業界のサイトを制作したかもチェックしてください。同じ業界の採用サイトを手がけていれば、他社との差別化も図りやすいでしょう。

選ぶ際は実際に制作したサイトを確認し、自社のイメージに近いかどうかの確認もしておきましょう。

サイト制作をすべて依頼するのでなく、自社でできる部分は自社で行い、一部を依頼するという利用方法もあります。予算の関係ですべて依頼できない場合などは、どの範囲まで依頼できるのかも確認しておくとよいでしょう。

また、サイト公開後の更新作業についても会社に依頼するか、自社で対応するかの選択肢があります。社内で更新を行いたい場合は、社員が対応できる仕様かどうかも確認しておかなければなりません。

6-2.採用課題を解決できるサイトを構築できる

採用サイトの制作経験があるだけでなく、会社の採用課題を解決するなど効果の点まで考えてくれる会社を選ぶことが大切です。

制作会社を選ぶ際は、以下の点をチェックするとよいでしょう。

  • 求職者に伝える情報を整理できる
  • 自社の魅力が伝わるコンテンツを制作する
  • 既存サイトの問題を分析し課題の抽出ができる
  • 必要なキーワードを設定し、集客できるサイト設計をする
  • 求職者がどのような言葉で検索するかを分析してサイト設計に活かす
  • 職場の雰囲気が伝わる写真や動画撮影ができる

これらの項目に対応してもらえれば、効果的な採用サイトの制作が期待できます。

6-3.効果検証などフォローも行う

制作会社によっては、公開後の効果検証を行う場合もあります。

採用サイトは制作して完了ではなく、公開してからが本格的な運用です。公開してもすぐに集客できるものではなく、分析ツールを使ってアクセス状況をこまめにチェックしなければなりません。求職者が採用サイトを閲覧した時間帯や、閲覧回数の多いページについて確認します。

閲覧回数が少ない場合はSEO対策などを行い、検索の上位に表示されるように改善していくことが必要です。自社で対応するのが難しい場合は、効果検証の実施と結果に応じた改善策を提案してくれる会社を選ぶとよいでしょう。

また、採用サイトは採用スケジュールに合わせた情報発信も大切です。更新や保守管理にも対応しているかどうかも、合わせてチェックすることをおすすめします。

7.採用サイトの制作で優秀な人材を獲得しよう

採用サイトは求職者に向けて採用に関する詳細な情報を提供するサイトです。自社の魅力を伝える情報を発信し、採用のミスマッチを防いで求める人材を獲得します。

社内で制作する場合と制作会社に依頼する場合があり、社内で対応する場合は便利な機能が搭載されたツールの利用がおすすめです。制作会社に依頼する場合は、採用サイトの制作実績があり、採用の課題を解決するなどのサービスを提供できるところを選ぶとよいでしょう。

効果的な採用サイトを制作し、理想とする優秀な人材を獲得してください。