内定者懇親会の内容とは?メリットや気を付けるポイントを解説

内定者懇親会の内容とは?メリットや気を付けるポイントを解説

人事ノウハウ

選考を勝ち抜いてきた期待の学生たちが、会社への不安から内定を辞退するケースがあります。学生の不安を取り除くためには、内定者懇親会が有効です。また内定者懇親会への取り組みは、中途採用でも参考になります。本記事では、内定者の不安を取り除く内定者懇親会の準備方法や開催方法について解説します。

1.内定者懇親会のメリットとデメリット

内定者懇親会のメリットとデメリット
内定者懇親会の役割は内定者のフォローです。会社と内定者が直接コミュニケーションをとることで、内定者の不安を取り除ける一方、過度なコミュニケーションにより、内定辞退に至る可能性もあります。

ここでは、内定者懇親会のメリットとデメリットについて解説します。

1-1.メリットは内定者の不安を取り除けること

内定者懇親会を開催するメリットは、内定者の不安を取り除けることです。内定者懇親会の開催により、会社側としては、内定者が不安に感じていることや質問に答えることができます。

経営者や先輩社員から会社の魅力や雰囲気を伝えられる点もメリットです。内定者側としても、選考時にはわからなかった雰囲気や先輩の姿を知ることで、入社後のイメージを持てます。ロールモデルとなる社員に参加してもらえれば、入社意欲向上にもつながるでしょう。

1-2.デメリットは内定辞退につながるケースもあること

内定者懇親会のデメリットは、内定辞退につながってしまうケースがあることです。内定者は会社と内定者で直接コミュニケーションが取れる一方、会社側が必要以上に参加を強要したり、魅力をアピールする場合があります。

その場合、内定者は会社との温度差を感じ、内定を辞退してしまうかもしれません。最悪の場合、企業イメージを傷つけることにもつながります。内定者懇親会に参加する社員には、モラルやハラスメントへの意識確認や教育を事前に実施する必要があるでしょう。

また、内定者懇親会に参加した社員と気が合わず、内定辞退に至るケースもあります。ただし、このケースに関しては、いずれにせよ入社後に退職してしまう可能性が高いため、入社前に相性を確認できたという意味では、必ずしもデメリットとはいいきれません。

 

 

2.内定者懇親会5つのコンテンツ

内定者懇親会5つのコンテンツ
内定者懇親会は、グループワークや食事会を開催すればよいわけではありません。事前に準備したうえで、自己紹介やアイスブレイクを開催することで、場の雰囲気が和みます。雰囲気が良くなることで、その後のコンテンツが有意義なものになるでしょう。

ここでは、内定者懇親会の5つのコンテンツについて解説します。

2-1.内定者同士の自己紹介

内定者同士の自己紹介は、お互いを知ってもらう場です。お互いの情報を知ることで、共通点や興味がある点がわかるため、コミュニケーションの活性化にもつながります。自己紹介の方法は、自己紹介形式でも社員からの紹介でも構いません。

事前にプロフィールを作成し、参加者に共有しておけば、時間短縮にもつながります。自己紹介で盛り上がり、その後の懇親会がいい雰囲気で進むケースもありますので、盛り上がるような雰囲気づくりを工夫しましょう。

2-2.アイスブレイク

内定者懇親会のメインイベントを開催する前にアイスブレイクを入れましょう。ゲームやクイズといった参加者全員で楽しめるイベントを実施すれば、場の雰囲気が和らぎます。

特に、内定者は緊張している人も多いため、アイスブレイクを入れることで、緊張を和らげることにも繋がります。ポイントは時間を守ることです。予想以上に盛り上がった場合でも、時間内で切り上げることで、和んだ雰囲気の状態でメインイベントに進めるでしょう。

2-3.グループワークや職場見学

グループワークや職場見学は内定者懇親会のメインイベントです。主な目的は「内定者同士が打ち解けること」や「一体感を感じること」です。テーマに対し、グループディスカッションや共同作業をすることで、内定者の考え方やキャラクターを理解できます。

職場見学をしたうえで、会社の事業に沿った内容や、会社が課題としている内容をテーマに選ぶと、企業理解を深めることにもつながるでしょう。ディスカッション後の発表は、グループ内の代表者が発表するケースが多いですが、全員が発表するようなルールを設けると、参加者の個性が確認できます。

コミュニケーションを取ることに特化し、スポーツやゲームといった内容にするのも一つです。個性やキャラクターがよりわかりやすく出るため、距離を縮めることにつながるでしょう。

2-4.食事会(飲み会)

食事会や飲み会も内定者親睦会のメインイベントの一つです。食事をしながらカジュアルな雰囲気の中で雑談することで、内定者同士や先輩社員との距離が縮まります。ただし、感染対策は忘れないようにしましょう。

最近では、コロナ禍によりオンラインでの食事会や飲み会が珍しくありません。簡単に集まれる距離ではない場合は、オンラインでの開催も有効な手段といえます。

2-5.質問会

質問会も内定者懇親会で実施したいコンテンツです。グループワークや食事会を通して距離が縮まったあとに、質問会を開けば多くの質問が出てくるはずです。「残業は実際何時間やっているのですか?」といった質問が出てくれば、距離が縮まっている可能性があります。

ただし、質問に対ししっかり答えられなければ、信用を失いかねません。事前に質問を想定し、解答を準備しておくことも必要でしょう。

 

 

3.内定者懇親会の開催方法

内定者懇親会の開催方法
内定者懇親会の開催方法は、会場に参加者全員が集まるのが一般的でした。懇親会を開催するスペースが会社にない場合、会場を借りて開催しますが、場所や機材といった準備が必要です。近年ではコロナ禍の影響により、オンラインでの開催も増えてきています。

どんな方法での開催にしても、リハーサルをしておくことでトラブルを防止できます。内定者からの信頼獲得にもつながるでしょう。ここでは、内定者懇親会の開催方法とその注意点について解説します。

3-1.会場を借りて開催

内定懇親会の開催場所は、会社のスペースや参加者によって異なります。社内で開催できれば、準備の負担が軽くなりますが、社内で開催するスペースがない場合もあるでしょう。社外であれば、費用が発生するものの、内定者懇親会の開催に適した会場を選ぶことができます。

会場を借りて開催する場合、場所や機材、道具といった準備が必要です。場所はできれば会社に近いほうが良いでしょう。設備が揃っている会場もありますが、会社から持参する道具もあるはずです。参加する社員も、直前まで会社で仕事をしているケースもあります。移動の時間や負担を考えても、会社に近い場所の会場を押さえましょう。

開催前には、リハーサルをしておくことも大切です。リハーサルをすることで、内定者懇親会に必要な機材や道具が把握できます。開催当日に「あの機材がない」「マイクが作動していない」といったトラブルを防ぐためにもリハーサルは大切です。

リハーサルは内定懇親会の関係者全員で実施しましょう。当日だけ参加した社員がミスを連発したり、締まりがない進行をした場合、内定者は不信感を抱きます。会社のイメージ低下や、内定辞退にもつながる可能性があるため、万全の準備をしましょう。

3-2.オンライン開催

近年のコロナ禍では、オンラインでの内定懇親会開催も増えてきています。Web会議ツールを利用すれば、食事会や飲み会だけでなく、ツールに搭載されている機能でグループワークやゲームも実施できます。

内定者が遠方の場合、会社まで移動する必要がありません。移動費も抑えられるため、経費削減にもつながります。コミュニケーション方法の一つとして有効に利用しましょう。

 

 

4.内定者懇親会開催のポイントは5つ

内定者懇親会開催のポイントは5つ
内定者懇親会は開催すれば内定者が安心するわけではありません。内定者がリラックスして参加できるように、適切な参加者や参加人数を選び、雰囲気づくりを工夫することが大切です。ここでは内定者懇親会のポイントを解説します。

4-1.適切な参加者や参加人数を選択する

内定者懇親会を開催する場合、適切な参加者や参加人数かどうかを確認しましょう。参加人数が多すぎる場合、内定者の顔すら覚えられず、イベントを開催しただけとなってしまう可能性があります。それでは内定者のフォローをするという本来の目的が達成できません。

内定者懇親会は、適正な人数で開催するようにしましょう。内定者が多い場合は、人数を分けて開催するのも一つです。

会社側の参加者も懇親会の規模や内容に適した人選にしましょう。会社の理念を伝える機会であれば、社長に参加してもらうのが得策です。会社の魅力や雰囲気を伝えたいのであれば、現場に近い社員に語ってもらうほうがよいです。親近感を感じてもらいたい場合は、内定者と年齢が近い社員が良いでしょう。

社員のキャラクター性も考慮しても良いかもしれません。内定者に安心して入社してもらえるようなフォローができる人材を選ぶことが大切です。

4-2.既存社員にも参加してもらう

内定者懇親会には内定者同士で交流を深めるものもあれば、社員との交流を深めるものもあります。社員との交流を深めることが目的の懇親会の場合、人事担当者だけでなく配属先の社員にも参加してもらうことが大切です。

配属先の社員が参加することで、不安を感じている内容が解消できたり、入社後のイメージが掴めたりします。また、ロールモデルとなるような先輩社員が参加すれば、入社意欲がさらに高まるでしょう。

配属先の社員が参加するメリットは、内定者だけではありません。配属先の社員としても、どんなメンバーが入ってくるのかわかるため、受け入れる準備ができます。採用業務が人事以外の社員にとっても自分事になることで、内定者フォローの質向上にもつながるでしょう。

4-3.堅苦しくなりすぎない

内定者懇親会は堅苦しくなりすぎないようにするのもポイントです。会社が開催するイベントであることを意識して、堅苦しいイベントになってしまうケースがあります。しかし、内定者懇親会は本来、内定者の不安を取り除くことが目的です。

堅苦しいイベントになってしまうと、不安を取り除くどころか逆に緊張がほぐれず、かえって不安を増大させてしまう恐れがあります。そのため、堅苦しくなりすぎず、リラックスできるような雰囲気を意識することが大切です。型にはまらないようにするため、スポーツ大会やゲーム、飲み会のようなレクリエーション方式にするのも良いでしょう。

参加者の適性検査の結果から性格や相性を考え、グループ構成や座席を考えるのも大切です。相性が良いメンバーを近付けることで、自然と会話が弾むかもしれません。これは内定者同士だけでなく、内定者と社員でも同様です。

内定者と相性が合わない社員を近付けてしまい、内定者の不安が増してしまっては元も子もありません。グルーピングは内定者懇親会において、カギを握る作業といえます。

4-4.継続的に実施する

内定者懇親会は、継続的に複数回実施するのもポイントです。内定者が1回だけで会社の雰囲気を理解するのは簡単ではありません。複数回開催することで、どんな人なのかを知ることができ、入社に対する不安を解消できます。

会社側としても、1回の内定者懇親会で内定者の考えを理解するのは難しいでしょう。気持ちの移り変わりがあったときにも対応できません。現に内定後にコミュニケーションをとっていると「実はまだ就職活動を続けていた」というケースもあります。

お互いのことを把握するためにも、2ヵ月に1度程度は懇親会を開催するのが良いでしょう。オンラインを上手く活用するのも一つの方法です。

4-5.自己紹介タイムで盛り上げる

内定者懇親会の自己紹介タイムでは、盛り上がるような工夫をしましょう。自己紹介タイムでは、多くの内定者が緊張するはずです。どのような人が参加して、どのような雰囲気になるのか、どのような自己紹介をすればいいのか不安になるでしょう。そんな緊張や不安を和らげるための工夫がポイントになります。

時間設定や事前に情報共有するといった工夫で、内定者の不安は和らぐはずです。自己紹介の時間はひとり1分程度が良いでしょう。1分より長い場合、話す内容を用意する負担が増えます。30秒では短すぎて聞き手に印象を残すのは困難です。ちょうどいい長さが1分程度というわけです。

内定者には事前に自己紹介があることや、設定時間、自己紹介の具体例を伝えておきましょう。事前に準備ができるだけでも内定者にとっては安心です。

5.内定者懇親会のポイントを理解し内定者をフォローしよう

内定者懇親会のポイントを理解し内定者をフォローしよう
内定者懇親会の主な役割は内定者のフォローです。会社と内定者が直接コミュニケーションをとることで、内定者の不安を解消できる効果がある一方、適切な対応をしなければ、内定辞退に至る可能性もあります。

参加人数や参加者を適切に選び、堅苦しくならないような雰囲気をつくることが大切です。自己紹介やアイスブレイクは有効な手段になります。リハーサルはもちろん、事前に準備をしておくことで、雰囲気が良くなり、有意義な懇親会になるはずです。

内定者懇親会開催のポイントを理解し、内定者をフォローできる会を開催しましょう。

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